7月の新車販売台数、生産回復でプリウス・フィットが2万台超え
日本自動車販売協会連合会などは、7月の新車販売ランキングを発表。震災の影響が色濃く残る中、トヨタ自動車「プリウス」と本田技研工業「フィット」の上位2車種の販売台数が2万台を超えた。
日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会、日本自動車輸入組合は8月4日、7月の新車乗用車販売台数ランキングを発表した。それによると、トップはトヨタ自動車の「プリウス」で、販売台数は前年同月比29.7%減の2万4220台だった。東日本大震災で被災したり、部品が調達できなくなったりしたことで、4月は4876台、5月は6491台と落ち込んでいたが、6月に1万9429台と大きく回復し、7月もその流れを引き継いでいるようだ。
2位は本田技研工業「フィット」で、同14.4%増の2万753台。「フィット」が2万台を超えるのは、2010年3月以来1年4カ月ぶりのこと。3位はスズキ「ワゴンR」が同5.9%減の1万5039台で続いた。また、6月から新型の13-SKYACTIVを販売しているマツダ「デミオ」が同33.5%増の1万464台と好調だ。
販売台数は徐々に回復も、震災前の水準は遠い
一部の車種では回復の兆しが見えてきたとはいえ、東日本大震災の影響はまだ続いており、7月の新車販売台数は前年同月比27.6%減の24万1472台にとどまった。前年同月比では11カ月連続のマイナスとなっている。また、軽自動車の新車販売台数も同14.1%減の13万1586台と、10カ月連続のマイナスとなった。
メーカー別に見ると、トヨタ自動車が前年同月比35.7%減、本田技研工業が同33.3%減、日産自動車が同18.9%減、マツダが同15.4%減と、特に大手での生産の戻りが鈍くなっている。一方、「ソリオ」の販売が好調なスズキは同19.4%増、輸入車ではメルセデスベンツ(同31.6%増)やアウディ(同28.7%増)が人気を集めているようだ。
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