コラム
「十分暗くなれば、人は星を見る」――節電の夏に思い返したい名言(3/3 ページ)
節電で街が暗くなっている昨今。しかし、そのため普段は見えない星を目にしやすくなっている。古来、星は人々に多くのインスピレーションを与えてきたが、今回は「星」が出てくる名言を3つ紹介しよう。
星をつかもうとする行為の中に“ごほうび”は仕組まれている
そして3つ目の言葉――。
「When you reach for the stars, you may not quite get one,but you won't come up with handful of mud either(星をつかもうと手を伸ばしてもなかなかつかめないかもしれない。だが、星をつかもうとして泥をつかまされることはないだろう)」――Leo Burnett
星は遠い彼方で輝いている。容易につかめない距離にあるからこそ、人は星を夢や志に見立てる。確かに一生かかっても星はつかめないかもしれない。
しかし、星を追い続ける人は、星ではないにせよ、同じようにきれいに輝く何か(宝石か、ガラス細工か、蛍か)を手にするだろう。仮にそうしたものを手にできなかったとしても、結果的に「星とともに人生があった」というかけがえのない報酬を得る。星をつかもうとする行為の中に、すでに“ごほうび”は仕組まれているのだ。(村山昇)
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