連載
縮む器、ニッポンへの“とてつもない処方せん”:郷好文の“うふふ”マーケティング(3/3 ページ)
ゴルフの石川遼選手や、サッカーの香川真司選手など、海外で活躍するスポーツ選手が増えている一方、日本のスポーツ産業は縮みつつある。今こそ、スポーツ産業に限らず、国家としてもとてつもない目標を立てて進んでいくべき時なのではないだろうか。
国家レベルでもとてつもなく
問題は日本に充満する“心の空洞化”である。挑戦をあきらめ、現状維持思考がはびこっているように見える。円高で産業界もグロッキーだが、見方を変えれば米国が衰退しているだけである。それは日本がもう一度「世界の中心地」を目指すチャンスでもある。
そこで国家レベルでも、とてつもない目標を立てたい。
例えば「自然エネルギーで自給率100%」。現在のエネルギーの自給率はわずか4%、原子力を入れても18%。自然エネルギーは水力発電を入れても1割にも満たない。
それをあえて自然エネルギーのみで100%として、輸出もしたい。実現のため世界から資金を集める。海外移民も受け入れる。英語と日本語を共通語にする。クリーンなエネルギーを世界に輸出して、放射能で地球という器を汚染した償いをしたい。自然エネルギーは安定的な供給は難しいが、そんな志を立ててもいいのではないだろうか。
関連記事
- 10周年のナチュラルローソンから、コンビニの未来を考えた
女性の美と健康にフォーカスした商品や、快適なライフスタイルを提供することを意識したナチュラルローソンがこの度、誕生10周年を迎えた。10周年を記念して行われた“感謝の夕べ”で、筆者はコンビニの未来について考えた。 - ちょっと変えれば、もっと楽しい――IKEAが提案する“3畳”のカタチ
IKEAが京都東寺で開催した「3畳エキシビション」。子ども部屋や女性シェフの仕事部屋など、12のコンセプトルームを展示したもので、わずか3畳のスペースの可能性を示してくれた。 - Like No Other――ほかにはないソニーらしさを探して
革新的なハードウエアを創出し、それを楽しむコンテンツで拡張させてきたソニー。しかし、Appleなどの攻勢を受けて、そのサイクルは失われつつある。“ソニーらしさ”とは何なのか? 改めて考えてみた。 - 郷好文の“うふふ”マーケティングバックナンバー
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.