8月の新車販売台数、生産回復でプリウスが3カ月連続トップ
日本自動車販売協会連合会などは、8月の新車販売ランキングを発表。震災の影響が色濃く残る中、トヨタ自動車の「プリウス」が、「プリウスα」の納車が進んでいることもあって、1年ぶりに前年同月比でプラスとなった。
日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会、日本自動車輸入組合は9月6日、8月の新車乗用車販売台数ランキングを発表した。それによると、トップは3カ月連続でトヨタ自動車の「プリウス」で、販売台数は前年同月比12.3%増の2万4998台だった。東日本大震災で被災したり、部品が調達できなくなったりしたことで、4月は4876台、5月は6491台と落ち込んでいたが、5月に発売した「プリウスα」の納車も進んできたことから、2010年8月以来1年ぶりに前年同月比プラスとなった。
2位は本田技研工業「フィット」で、同2.3%減の1万6868台。3位はトヨタ自動車「ヴィッツ」が同19.9%減の1万257台で続いた。軽自動車ではスズキ「ワゴンR」が1万2933台(同3.9%減)で6カ月連続トップだった。
ホンダはいまだ前年の半数の水準
一部の車種では回復の兆しが見えてきたとはいえ、東日本大震災の影響は色濃く残っており、8月の新車販売台数は前年同月比25.5%減の21万6510台にとどまった。前年同月比では12カ月連続のマイナスとなっている。また、軽自動車の新車販売台数も同15.6%減の11万3328台と、11カ月連続のマイナスとなった。
メーカー別に見ると、トヨタ自動車が前年同月比23.1%減、本田技研工業が同49.2%減、日産自動車が同24.9%減、マツダが同44.1%減と、特に大手での生産の戻りが鈍くなっている。一方、「ソリオ」の販売が好調なスズキは同12.7%増、輸入車では「アウディ」(同35.5%増)や「ボルボ」(同45.5%増)が人気を集めているようだ。
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