マンネリや余暇減でゲーム離れ!? 4割以上が「1年前よりプレイ時間減った」
携帯電話で遊べるソーシャルゲームの登場など、その幅が広がっているゲーム。しかし、プレイ時間は1年前より減っているという人が多いようだ。価格.com調べ。
携帯電話で遊べるソーシャルゲームの登場など、その幅が広がっているゲーム。プレイヤー層はどのようになっているのだろうか。
価格.comの調査によると、「1年前と比べたゲームのプレイ時間の変化」を尋ねたところ、「減った(ゲームをまったくしなくなった+とても減った+やや減った)」が43.4%と、「増えた(とても増えた+やや増えた)」の17.0%を大きく上回ったことが分かった。
プレイ時間が減った理由では「忙しくなってゲームをする暇がなくなった」(59.5%)や「面白いゲームソフトが減った」(32.3%)、「ほかに趣味ができた」(24.0%)が上位。一方、増えた理由では「面白いゲームソフトが増えた」(37.0%)や「熱中しているゲームソフトがある」(34.3%)、「『基本料金無料』『体験版無料』など、手軽にゲームが始められるようになった」(27.5%)が上位だった。
価格.comでは「『ゲーム自体も何となくマンネリ化しているし、時間もないし』という理由で、ゲーム離れが進んでいる様子が明らかになった」とコメントしている。
携帯ゲーム機で遊ぶ人が減少
「この半年間で最も遊んでいるゲーム機器」では、「PC」がトップで22.5%。以下、「プレイステーション3」が13.6%、「スマートフォン」が9.8%、「Wii」が9.6%、「ニンテンドーDS」が8.8%、「PSP」が8.6%、「携帯電話」が6.0%、「プレイステーション2」が3.4%で続いた。
2年前の調査(PC除く)では「ニンテンドーDS」「PSP」「プレイステーション3」の順だったので、携帯ゲーム機が大きく比率を落としていることが分かる。「スマートフォンやタブレット端末の登場で、カジュアルなゲームユーザーが離れていっている可能性が高いと考えられる」(価格.com)
ちなみによく遊ぶゲーム機の種類別に「どういうジャンルのゲームをプレイするか」聞くと、据え置き型ゲームでは「ロールプレイング」「アクション」「シミュレーション」、携帯型ゲームでは「ロールプレイング」「シミュレーション」「アクション」、PCでは「ロールプレイング」「パズル」「シミュレーション」と1位は共通していたが、携帯電話(フィーチャーフォン)やスマートフォンでは「パズル」「ロールプレイング」「シミュレーション」と異なっていた。
価格.comのサイト内での調査で、対象は男女7927人(男性89.4%、女性10.6%)。調査期間は10月18日から24日。
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