元号が明治から大正に変わった1912年から、ちょうど100年の節目の年となる2012年。戦争や震災、経済危機などその間さまざまなことがあったが、どんな企業がそれらを乗り越え存続し続けているのだろうか。
東京商工リサーチの調査によると、2012年に創業100周年を迎える企業は1960社あることが分かった。産業別にみると、「卸売業」(25.3%)や「製造業」(25.2%)、「小売業」(25.2%)が上位。地区別では、「関東」が27.3%でトップで、「中部」(17.6%)、「近畿」(17.1%)、「東北」(10.0%)が続いた。
主な企業では、総合エレクトロニクス企業のシャープ、旅行業最大手のJTB、発動機・農業機械等製造のヤンマー、都市ガス会社の四國瓦斯、菓子メーカーのカンロ。新元号の大正を名前に入れた企業では、大衆薬メーカーの大正製薬、家具販売の家具の大正堂などがある。
明治以降、1912年までの創業年ごとの企業数を見ると、1912年創業の企業は1907年創業の企業に次いで多くなっている。東京商工リサーチでは「年号改元の影響」と分析している。
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