スマートフォンでのMobage・GREEユーザー、課金率は2割前後
Mobage、GREEという2大プラットフォームがしのぎを削っているソーシャルゲーム市場。2011年中ごろからスマートフォンへの対応も進んでいるが、ユーザーの課金率はフィーチャーフォンとそれほど変わりないようだ。シード・プランニング調べ。
近年、大きく拡大しており、Mobage、GREEという2大プラットフォームがしのぎを削っているソーシャルゲーム市場。フィーチャーフォンユーザー中心に拡大していたが、2011年中ごろからスマートフォンへの対応も進んでいる。
シード・プランニングの調査によると、スマートフォンでMobage、GREEのゲームを遊んだことがある人に「利用のきっかけ」を尋ねたところ、「もともと以前の携帯電話でもMobage、GREEのゲームをやっていたから」がトップで、それぞれ40%超。フィーチャーフォンからスマートフォンに機種変更した際に、そのまま利用を続けた人が半数近くを占めているようだ。
2位以下は「利用している友人に招待(紹介)されて」、「テレビCM」、「AppStore/Android MarketのランキングなどからMobage・GREEのゲームをみて」、「スマートフォンに表示された広告」が続いた。
プラットフォーム別にみると、「もともと以前の携帯電話でもMobage、GREEのゲームをやっていたから」の割合はGREE(40.3%)よりMobage(45.5%)の方が5.2ポイント高く、「利用している友人に招待されて」の割合はMobage(21.5%)よりGREE(29.0%)の方が7.5ポイント高くなっていた。
課金ユーザーの割合は2割前後
どのくらい課金して遊んでいるのだろうか。Mobage、GREEで遊ぶ際の有料支払額を聞くと、Mobageを利用する回答者全体の20.8%が「ゲームにお金を支払う」とし、「1カ月に1000円以上のお金を支払って遊ぶ利用者」がこのうち38.6%。一方、GREEを利用する回答者全体の17.3%が「ゲームにお金を支払う」とし、「1カ月に1000円以上のお金を支払って遊ぶ利用者」がこのうち47.8%。
ソーシャルゲームユーザー全体を対象としたエンターブレインの2011年9月調査では課金率は19.9%だったので、フィーチャーフォンユーザーとスマートフォンユーザーで課金率はそれほど変わらないと言えそうだ。
インターネットによる調査で、対象は1カ月以内にスマートフォンでMobage、GREEのゲーム利用経験のあるユーザー各400人(同期間内にフィーチャーフォンでのゲーム利用経験者は対象除外)。調査時期は2011年12月。
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