転職理由、会社の業績より個人の希望を挙げる人が増加
リーマン・ショック後はしばらく冷え込んだ転職市場。現在の転職希望者にその理由を尋ねると、「他にやりたい仕事がある」「幅広い経験・知識を積みたい」「U・Iターンしたい」の割合が2年前より増加していた。
リーマン・ショック後はしばらく冷え込んだ転職市場。今、転職しようとしている人たちはどのような理由からなのだろうか。
DODAの調査によると、転職希望者にその理由を尋ねたところ、「会社の将来性が不安」(14.2%)や「他にやりたい仕事がある」(13.2%)が上位。以下、「給与に不満がある」が8.5%、「専門知識・技術力を習得したい」が7.1%、「残業が多い/休日が少ない」が5.8%、「幅広い経験・知識を積みたい」が5.2%で続いた。
ここ数年の推移を見ると、リーマン・ショック後の2009年に多かった「会社の将来性が不安」「倒産/リストラ/契約期間満了」の割合が減少し、「他にやりたい仕事がある」「幅広い経験・知識を積みたい」「U・Iターンしたい」の割合が増加していた。
8つの職種別にみると、営業系では顧客と接する機会が多いからか「業界の先行きが不安」が8職種の中で最も高く、「企画/事務系」では「幅広い経験/知識を得たい」が同じく高くなっていた。
また、機械エンジニアでは「会社の将来性が不安」「専門知識・技術力を習得したい」「U・Iターンしたい」の割合が8職種の中で最も高かった。「機械エンジニアは生産工場のある郊外に勤めているケースが多く、地元に戻ることを希望する人が多い」(DODA)。
年代別にみると、40代以上では「倒産/リストラ/契約期間満了」の割合が高く、「会社の将来が不安」に次ぐ高さだった。
「DODA転職支援サービス」登録者の中から10万人のデータをランダムに抽出した調査で、対象は10万人。調査期間は2007年1月1日から2011年12月31日。
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