コラム
世界最大のオーガニック・スーパーが実践する“チーム”の極意(2/2 ページ)
企業は人の集合体。米ホール・フーズ・マーケットでは、チーム単位のマネジメントを行うことで、個々の従業員の帰属意識や責任感、オーナーシップの向上を実現しているという。
チームが同僚というラベルを超えた絆を育む
企業は人間の集合体であり、人間は心の生き物である。今まで見落とされてきたこのごく簡単な真実が、近年、経営の考え方に生かされるようになってきた。「みんなでやれば大きなことができる」「各自の知恵や才能を持ち寄ればより良いものができる」という機能的メリットのみならず、チームは社会的動物としての人間の心に訴え、より強固な仲間意識を育むことに貢献する。
絆とは人と人との間に生まれるものであり、同じ会社に所属するからといって、個人が6万人(ホール・フーズ・マーケットの従業員数)の集団に絆を感じることは難しい。店で肩を並べて働き、成功も難題もともにするチームが、同僚というラベルを超えた絆を可能にしている。(石塚しのぶ)
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