調査リポート
ミネラルウオーター市場が急拡大、震災で備蓄や生活水需要が高まる
矢野経済研究所はミネラルウオーターの2011年度の市場規模を前年度14.5%増の2450億円と見込んだ。東日本大震災後に備蓄や生活水としての需要が高まったことから、大きく拡大することとなった。
矢野経済研究所は6月21日、「ミネラルウオーター市場に関する調査結果」を発表。2011年度の市場規模を前年度14.5%増の2450億円と見込んだ。同市場は2年連続で縮小していたが、東日本大震災後に備蓄や生活水としての需要が高まったことから大きく拡大することとなった。
矢野経済研究所では「震災後は資材不足なども含め、生産に苦慮するケースが見られたものの、夏場以降は安定供給が可能となり、秋から冬にかけても引き続き消費者の水に対するニーズがあったことから年間を通じて好調な推移を見せた」とコメントしている。
宅配水市場は5年前の2.8倍に
ウオーターサーバーとセットで供給される宅配水の2011年度市場規模(サーバ費用は除く)は、前年度比131.7%増の830億円。ここ数年、毎年10%以上の伸びを示しており、市場規模は5年前の2.8倍にまで成長、2012年度も同14.5%増の950億円、2013年度には1000億円を超えると予測している。
「近年は一般家庭への浸透が広がっている。サーバーについてもデザイン性を重視したものなど、家庭での設置を見すえたものが一般的となってきている。またマスメディアを使った宣伝広告や東日本大震災後の需要増加で、宅配水の認知度が上がってきていることも個人需要の拡大に寄与している」(矢野経済研究所)
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