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アップルやグーグルも無視できない!? HTML5はなぜ重要なのか?:遠藤諭の「コンテンツ消費とデジタル」論(3/3 ページ)
Webを記述するためのマークアップ言語であるHTML5。今後、多くのプラットフォームで使われるようになると、その戦いの形も変わってくるかもしれない。
競争の形も変わってくる
HTML5がすべてのプレイヤーの基盤だとすると、この戦いを左右するのは、それとは異なる部分になる。それは、ストアや決済の仕組み、アド(広告)システムなどだろう。iOSのApp StoreとiTunes Store、AndroidのGoogle Play、iAdやAdmobなどの話である。アップルはiPhone 5をサイフにしたがっているし、すでに世界中で2億5000万枚分のクレジットカードの番号を握っていると言われるようなことだ。
情報処理の教科書には、コンピュータの基本要素は「計算」「記憶」「通信(入出力)」だと書かれている。しかし、スマートデバイスでは「配信」「決済」「広告」などのエコシステムまでを包含したモダンなプラットフォームが基本要素になる。ひょっとしたら、「ソーシャル」もここに含まれてくるようになるのかもしれないが。
企業の思惑という視点ばかりになってしまったが、Webの進化という観点では、多くのプラットフォームにおいて共有すべき技術がHTML5として標準化される段階に来たと考えることができる。標準化や普及活動は技術においてさまざまな意味を持つことを、最後に申し添えておきたい。
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