調査リポート
震災も色濃く影響、ゴルフ用品市場が4年連続縮小
矢野経済研究所によると、2011年のゴルフ用品国内出荷市場規模は前年比6.6%減の2418億7000万円と4年連続で縮小したことが分かった。価格競争が激化しているほか、東日本大震災の影響もあったという。
矢野経済研究所は8月9日、ゴルフ市場に関する調査結果を発表。2011年のゴルフ用品国内出荷市場規模(メーカー出荷金額ベース)は前年比6.6%減の2418億7000万円となったことが分かった。東日本大震災の影響もあり、4年連続で市場は縮小している。
分野別に見ると、ゴルフクラブ市場は前年比7.9%減の884億3000万円。特にパターが同15.2%減の56億円、アイアンが同10.3%減の364億円と、10%以上も減少していた。ゴルフクラブは全体的に価格競争が激化しているが、低価格のみでは需要の底上げを図れなかったことが原因となったようだ。
また、ゴルフボール市場も前年比16.9%減の196億6000万円と大幅減。矢野経済研究所では「ロストボールや並行品ボール市場への需要流出、震災発生による法人需要やコンペの賞品需要の減退、『プラス1販売(1スリーブに付き1個ボールがオマケで付いてくるサービス)』による買い替えサイクルの長期化などが要因として挙げられる」と分析している。
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