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なぜ日ハムは優勝できたのか? 新米監督・栗山英樹の人心掌握術臼北信行のスポーツ裏ネタ通信(5/5 ページ)

プロ野球史上、コーチ経験のない指揮官が就任1年目に優勝したのは過去3人。20年近いブランクがあっても偉業を達成した背景には、栗山監督の情熱采配があった。

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いずれは球団のGMをやってみたい

 「オレは何もしていない。頑張ったのは選手やチームスタッフ、そしてフロントの人たちだ。ベテランや中堅がフォア・ザ・チームに徹するように、そして若手が萎縮しないでプレーできる環境を作ってやるのが自分の仕事。オレは目立たなくていいんだよ」とは指揮官の弁。

 しかし、昨年まで取材者として日本ハムのシステムを深く知り「競争原理」と「育成」というチーム原則に賛同してきた栗山監督が指揮を執ったからこそ、このチームはパ・リーグの頂点に立ったのだ。誰もが認める優勝の立役者である。

 シーズン中の平均睡眠時間は4時間。聞けば、グラウンドを離れて部屋に戻ってからも寝る間を惜しんで、対戦チームの攻略法や自らの采配について腐心しながら思案を重ねているという。周囲が舌を巻くほどの勉強家でもある栗山監督は「いずれは球団のGMをやってみたい」と漏らしているそうだ。これだけの人物ならば、おそらくGMとしても成功するだろう。

 日本プロ野球界だけではない。頼れるリーダーが不足する現代社会においても栗山監督の手腕は大いに参考とされるべきではなかろうか。日本ハム監督・栗山英樹の一挙一動に注目だ。(敬称略、本塁打や防御率など数字は2012年10月8日時点のものです)

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