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警備+○○で、ALSOKのビジネスが注目されている新連載・儲かっている企業にはワケがある(4/6 ページ)

綜合警備保障(ALSOK)はどんな事業を行っていると思いますか? こう聞かれれば、多くの人は「警備」を挙げるだろう。同社のメイン事業は確かに警備なのだが、警備とあることを組み合わせた新事業が注目されている。それは……。

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ネットワークを使って機械警備を強化

 ALSOKは、まず人手を使っての常駐警備と貴重品輸送の警備を始めたことから展開し、セコムと同じく機械と情報ネットワークを使っての遠隔監視警備(機械警備)事業を強化しています。機械警備事業の良さは、人を直接張り付けるよりもコストを抑えることができること。個人宅やマンションのほか、ビルでも正門裏門以外の駐車場入り口やテラスの窓といった範囲まで警備することができます。その結果、顧客市場を広げることに成功しました。

 最近建てられた新築マンションの多くは、オートロックと機械警備のセキュリティサービスが導入されています。このコストメリットの良さと、世の中の安全意識の高まりからALSOKでも売り上げの半分を占めるほどに大きく成長させることができました。また、事業の多角化から、セキュリティにとどまらないビルの総合管理や防災分野に目を向けています。特に防災分野は東日本大震災の影響もあり、ニーズが高まっており社会的にも重要分野となっています。

入金機オンラインシステムとは

 全体を見渡したところで、今回は「入金機オンラインシステム」を紹介します。分野的には警備輸送事業に含まれます。

 上記の事業分野紹介でも触れた通り、現金輸送警備は警備会社のお家芸的商売です。金融機関の輸送担当者に付き添い、SPの要人警護のように不審者や襲撃者に備えて安全を確保するサービスですが、「あれ? 運ぶ人を警備するくらいなら直接運ぶのを請け負ったほうが人数減らせていいんじゃないの?」「ルートが決まってるところや小口であれば、個別にやるのは非効率なのでさっさとネットワーク化すればいいんじゃないの?」といったような疑問から、入金機オンラインシステムのサービスは誕生しました。

 このサービスは、契約店に専用の端末を置き、お店の人は端末にその日の売り上げをちゃりちゃり入れるだけで売り上げの計上から回収しての指定金融機関への入金、さらには必要な釣り銭まで準備してくれるという至れり尽くせりの仕組み。端末は金庫のように重いため、セキュリティは高く保たれています。

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