調査リポート
健康志向の高まりで、ヨーグルト市場は3年連続拡大
矢野経済研究所の和洋菓子・デザート類市場に関する調査によると、2011年度の市場規模は前年度比0.7%減の2兆543億円と、2年ぶりに減少したことが分かった。しかし、分野別に見ると、ヨーグルト市場は好調なようだ。
矢野経済研究所は1月30日、和洋菓子・デザート類市場に関する調査結果を発表。2011年度の市場規模はメーカー出荷金額ベースで前年度比0.7%減の2兆543億円と、2年ぶりに減少したことが分かった。
同研究所では「少子高齢化に伴う人口減少で食需要は頭打ちとなる中、量販店やコンビニエンスストアの限られた売り場において、製品カテゴリーの垣根を越えたパイの奪い合いが続いており、嗜好品である菓子市場は厳しい状態が続いている」とコメント。2012年度の市場規模を同1.6%減の2兆220億円と予測している。
市場全体としては軟調な推移をたどっているが、分野別に見るとヨーグルト市場は、前年度比4.3%増の3390億円と3年連続で拡大した。
製品としては、プレーンヨーグルトは各メーカーから機能性を高めた脂肪ゼロタイプが発売されたほか、ソフトヨーグルトは複数のフレーバーを組み合わせた4ポットタイプが好調に推移。「健康志向の高まりを背景に、従来から知られている整腸作用に加えて、乳酸菌の様々な健康作用がメディアで特集されたことが追い風となり、特定の商品だけでなく市場全体に波及効果を及ぼした」(矢野経済研究所)。
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