調査リポート
20代の7割弱、賃貸への引っ越しで近所にあいさつに行かない
人間関係が希薄になっていると言われる現代だが、賃貸に住む20代の67.0%は引っ越した時、あいさつをしていなかったようだ。オウチ―ノ調べ。
3〜4月は引っ越しシーズン。新大学生や新社会人が一人暮らしを始めるケースも多いだろう。人間関係が希薄になっていると言われる現代だが、若者たちは近所付き合いをどのように考えているのだろうか。
オウチ―ノの調査によると、賃貸アパート・マンションで一人暮らしをしている20〜29歳の男女に「今の家に引っ越してきた際、近所にあいさつは行きましたか?」と尋ねたところ、「行かなかった」が67.0%と「行った」の33.0%を大きく上回った。
オウチ―ノでは「引越しの際は、昔から“向こう三軒両隣”といって、アパートやマンションの場合は両隣と上下階にあいさつをするのが一般的だったが、もはや若者の間では慣習でなくなってきている」とコメントしている。
ちなみに大家へのあいさつも、「行かなかった」が56.9%と「行った」の43.1%を上回っていた。
ご近所との関係は
「ご近所とはどのような関係ですか?」と聞くと、「顔を合わせればあいさつする程度」が51.8%と断トツ。以下、「会ってもあいさつは交わさない」が14.8%、「会ったこともない」が13.0%で続いた。
「顔と名前は知っている」「会った時は軽く言葉を交わす」「年齢や職業など大まかな情報は知っている」「それ以上の交流がある」といったある程度親密な関係も、合わせて16.8%にとどまった。
インターネットによる調査で、対象は賃貸アパート・マンションで一人暮らしをしている20〜29歳の男女330人。調査期間は2月19日と20日。
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