欧米の「ファーストネーム」文化とうまく付き合う方法:ビジネス英語の歩き方(2/4 ページ)
「Hi、ジョン!」――米国人はビジネスの席でもファーストネームで呼び合うことがあります。それは親しみの表現なのですが、彼らにとって日本語名が覚えられないことも。そんなときには自分で愛称を付けてみましょう。
欧米人が覚えやすいニックネームを付ける方法
例えば「誠一郎」という名前の人が、
My name is Seiichiro.
と自己紹介しても、海外でのミーティングなどではすぐには覚えてもらえないかもしれません。音として聞こえる「セイイチロウ」が、欧米人の頭の中に定着するまでには相当の時間がかかります。「セイィ……」あたりで消えてしまうことも。
以前この連載で取り上げた、ローマ字表記で母音が続いてしまう問題がここでも発生(参考記事)し、外国人にとって非常に読みにくい、あるいは覚えにくい名前と化すのです。覚えない相手が悪いと決めてしまえばそれまでですが、ビジネスの相手ならば、そうも言っていられません。そういうときには、少し工夫が必要です。
中曽根さんの「ヤス」のように、単純にファーストネームの半分を切り取って使うほかにもいくつかの方法があります。実は、英米の有名人にも、ユニークな方法で自分のニックネーム、あるいは通称を決めている人がたくさんいます。
このところ少し衰えてきましたが、ニューヨークヤンキースの強打者アレックス・ロドリゲスは、A・ロッド(A-Rod)と呼ばれています。ファーストネームとラストネームの一部をそれぞれ使って、自分のニックネームを作っているわけです。
英国のゴルフ選手で、しばしば米国に対する敵愾心をむき出しにして話題になったコリン・モンゴメリーは、ファーストネームではなく、ラストネームを短くしてモンティという名前で呼ばれていました。
欧米流のファーストネームなんか使いたくないという人や、日本語の名前はどうも相手に覚えてもらえないので困るという人は、このように姓と名を合わせたり、姓から愛称を作ってしまったりという方法がお勧めです。例えば、渡辺なら「Watt(ワット)」、清水なら「Simm(シム)」などです。
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