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インタビュー

思い出を“本”にする――「やりとりbook store」ディレクターインタビュー(3/4 ページ)

オカンから来る誤字脱字だらけのメール、恋人との他愛のない日々のやりとり……携帯電話の中にだけある記憶を、本という形で残せるサービス「やりとりbook store」とは? 原案者の河野透さんに話を聞いた。

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――メールのやりとりと写真をまとめる、というのも面白いですね。

河野 ケータイ(フィーチャーフォン)って、このままなくなってしまうかもしれない。そうじゃなくても、ケータイの中のメールって、ケータイの中にあるものだから……機種変したらなくなってしまうじゃないですか。でも、メールがサーバーに残っていさえすれば、(やりとりbook storeを使えば)アプリを入れる前にやりとりしたものでも本にして、手元に置いておくことができるんです。

――アプリを入れる前のやりとりも本にできるんですね。他にはどんな使い方を想定していますか?

河野 日々のやりとり、結婚するまでのやりとり……「帰りに長ネギ買ってきて」「分かった」みたいな他愛のないやりとりとか、改めて本にすると面白いと思いますよ。あとは子どもの成長記録。ブログやFacebookなんかでお母さんが子どもの写真をアップしている、というのをよく見ますし、それこそフォトアルバムにしている人も多いと思うのですが、そこにお父さんも加わって、両親二人の思いが載った本を作ってあげたりしたら、子どもは絶対うれしいですよね。

 あと、卒業や送別のメッセージ集。色紙をプレゼントするケースが多いと思うんですが、色紙だと誰か一人が色紙を持っていろんな人のところを回って「書いてくださーい」ってやらないといけないじゃないですか。でも、やりとりbook storeだとそれがありません。色紙と違って、写真も上げられますし。複数名が撮った写真を1枚にまとめてプレゼントできるのでいいと思います。

――改めて、サービスについて教えていただけますか。

河野 対象機種は、ソフトバンクのiPhoneです。アプリを入れた人が、i.softbankとかGmail、Yahoo! メールなどiPhoneで送受信できるIMAPサーバ対応のメールでやりとりした内容を本にできます。例えば、SMSとかMMSなんかはダメです。

――auのiPhoneとか、Androidは対応していないのですね。

河野 今のところは対応していないですが、今後対応していきたいです。ただ、本を作る人ひとりがソフトバンクのiPhoneでアプリを入れていれさえすれば、相手はケータイでもパソコンでも構いません。

――相手は何人でもいいんですか?

河野 2人から最大32人までやりとりできます。本の最初のところにプロフィールページがあって、やりとりした相手の名前、写真、自己紹介といったプロフィールはそこに載せられます。

 使い方は、まずアプリをダウンロードします(無料)。メールアドレスを登録したら本のデザインを選んで、あとはいつも通りメールをやりとりしてください。サーバーに残っていれば、アプリを入れる前にやりとりしたメールも大丈夫です。ある程度やりとりがたまってきたら、ボタンを押せば本になります。

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