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最近、自宅を“開く”人が増えている――その魅力とはこれからのことがよく分かるコラム(2/5 ページ)

自宅の一部を開放して、地域の人たちや気の合う仲間と交流の場をもつ人が増えています。なぜそのような現象が増えているのでしょうか。取材をすると、興味深い実情が見えてきました。

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築古一軒家を改装して軒先パン屋を開設

 次に練馬区の閑静な住宅地の中にひっそりとたたずむパン屋さんを紹介しましょう。玄関口に手書きのかわいい看板を立てると、ほどなくお客さんがやって来ます。ほとんどは顔なじみのご近所さん。世間話をしながら、焼きたてのパンが次々と売れていきます。

 南大泉の住宅街にある「まあるいぱんや」を、切り盛りするのは31歳の女性。約3年前、築40年以上の一軒家を一部改装し、店をオープンしました。

 「最初は普通に住むために借りたんですけど、築古ということもあって大家さんが『自由に改造して使っていいよ』と言ってくれたんです」

 営業は週3日。毎月第3金曜・土曜には地域の農園や作家さんと共同で「まあるいいちば」も開催しています。新鮮な旬の有機野菜やポン菓子、かわいい手づくり雑貨や絵本などが並び、空き部屋を使ったスペースには出品者も集まり、にぎやかな交流の輪ができます。パン屋を切り盛りする女性は家を開くことによって、見知らぬ土地でもこうしたつながりを持つことができたそうです。


住宅地の中にひっそりとたたずむパン屋「まあるいぱんや」

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