目標スコアによって作戦を変える:半年でTOEIC800点をとる方法(1/2 ページ)
あなたはTOEICのスコアを上げたいと思っていますか? TOEICの問題には簡単なサービス問題から、それなりに難しい問題までが含まれています。捨てる問題を決めればスコアも勉強の効率も上がるのです。
集中連載「半年でTOEIC800点をとる方法」について
本連載は、ムリやムダのないTOEIC勉強法を具体的に紹介する本として10万部を突破した、杉村健一氏著、書籍『ただのサラリーマンが時間をかけずに半年でTOEICテストで325点から885点になれたラクラク勉強法』(アスコム刊)から一部抜粋しています。
――勉強する時間がない。というか、あまり勉強したくない。特に土日は遊びたい。結局、ラクにしかも早く点数を上げたい。リスニングが全然聞き取れないうえ、英文を読むのが遅すぎる。良い参考書で効率的に勉強したい――。こんな人は、決して少なくないでしょう。
著者の杉村氏は英語が苦手で嫌いな上、海外経験もゼロ。しかも40歳以上。スキマ時間の活用法や目標の設定など、40代からでも決して遅くない、TOEICのスコアアップのための効率的な方法が満載の1冊です。
著者プロフィール:
杉村健一(すぎむら・けんいち)
1965年、愛知県生まれ。二流私大卒のアラフィフ凡人サラリーマン。海外経験ゼロ、仕事で英語を使わない、外国人の友人もいないという、普段はまったく英語を使わない生活をしてきた。
英語に関してはズブの素人で、勉強開始当初はリスニングはまったく聞き取れず、中学レベルからやり直すほど英語が苦手だった。しかし、わずか半年後の受験で885点、さらに2カ月の勉強で925点を獲得。
現在は、友人や後輩を実験台にTOEICテストのテクニックや勉強法、参考書などを研究中。
捨てる問題を決めればスコアも勉強の効率も上がる
TOEICはできるだけ英語力を幅広く測ろうという狙いで作られているので、簡単なサービス問題からそれなりに難しい問題までが含まれています。
とはいっても、TOEICの中でも難しい部類に入る問題の特徴は、読む量が多かったり多少難しい単語が混ざる程度です。複雑な構造の文章が出されるわけではありません。そして、問題の形式や大体の難易度は決まっています。また、たいていの人は試験の時間は足りないはずです。
TOEICはこういう条件がそろっている試験なので、860点以上の高いレベルを狙うのでなければ、確実に取りにいく問題と捨てる問題をあらかじめ決めたほうが高得点が狙いやすいです。正答確率の高いPartや問題に集中して回答時間を有効に使うことが重要となるからです。初・中級者が無理に全問正解を狙いにいくと、虻蜂取らずとなってしまうわけです。
さらに、試験で捨てるところを作ったならば、その分勉強メニューを減らせますから、より勉強の時間効率が高くなります。
捨ててしまったPartも、TOEICは4択か3択の選択回答ですから、確率論で考えればマークシートを勘で塗りさえすれば、2〜3割は正答できるはずです。ちなみに、全問を勘でマークしたとしても2〜3割正解できれば250点ほどは取れるはずなので、真面目に受けても250点以下の人は、運が悪すぎるか引っ掛け問題にだまされすぎということです。
例えば600点狙いならば、全200問中60問くらい間違えることができます。4択問題を80問捨てて適当にマークしても20問は当たるでしょうから、残りの120問が全部正解ならば、80問捨てても600点が取れるはずです。実際は120問全て正解するなんてことは不可能に近いので、150問は真面目に解かないとダメでしょうけど、それであれば50問くらいなら捨てられるということです。
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