連載
橋下市長どころではない!? カナダにもいた「暴走」市長:伊吹太歩の世界の歩き方(5/5 ページ)
「東洋人は……」と暴言を吐くトロント市長が、橋下騒動と同じ時期に窮地に。ネタ元から2000万円でビデオ提供をほのめかされたニュースメディアがとった金策手段とは?
目下の話題は、Gawkerがビデオを入手できるかどうか
フォード市長の発言を見ている限り、橋下市長のようなしたたかさはないよのだろう。それで露出を増やそうなんて考えよりも、感情が上手くコントロールできないうえに、もともと口が悪いのだろうと思えてならない。
また、フォード市長のトンデモぶりは、発言に留まらない。1999年には大麻所持と飲酒運転で逮捕され、妻に暴行を働いてさらに殺すと脅迫したとして逮捕されたことも。しかも2013年5月には、地域の協議会に出席中に突然姿をくらまし、駐車場で参加者の車に「ロブ・フォード市長」と書かれたマグネット式のステッカーを付けて歩いているのを発見された。とにかく枚挙に暇がない。
今回のコカイン吸引ビデオに関しては、ビデオが公表されればもう辞任しかないだろう。だが、20万ドルを集めた当のGawkerが逆に窮地に陥っている。というのも、せっかくカネを集めたのに、締め切りの27日から情報源と連絡がつかない状態が続いている。
カネがあっても購入するビデオがなければお話しにならない。ちなみに、もしビデオを入手できなければ、集まった全額を薬物中毒患者の対策と治療を行うカナダのNGOに寄付するとしている。
今話題は、カネを集めた「Gawker」がビデオを入手できるかどうか。あるいはビデオが公表されず、フォード市長のコカイン吸引騒動が、何もなかったかのように終息してしまうのか。引き続き注目だ。
関連記事
- 橋下市長の慰安婦発言、米国は本当に痛烈批判しているのか?
慰安婦発言で物議を醸している橋下徹 大阪市長。果たして米高官による「不快」発言は、どのような文脈で行われたのか。会見の様子を基に、日本メディアがどのように伝えたのかを検証する。 - どんなネタに? 世界は金正恩を嗤っている
「世界で最も影響力のある100人」に選ばれた北朝鮮の金正恩第一書記に世界の注目が集まっている。ただし、格好の嘲笑のネタとして。 - イタリアでパーティ大好き元首相が復活か? 繰り返されるおバカ発言
日本では自民党の安倍総裁が首相に復活した。一方、イタリアでもあのお騒がせ元首相が政権復帰に動いている。あのシルビオ・ベルルスコーニ元首相だ。 - なぜ権力者は不倫をするのか オンナで破滅したCIA長官
CIA長官デービッド・ペトレアスが不倫を理由に辞任した。「英雄色を好む」ではないが、なぜ権力者たちは不貞行為に走るのか? - 「伊吹太歩の世界の歩き方」バックナンバー
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.