イニシャルコストとランニングコスト――住宅購入で注意すべきこととは?:世の中の動きの個人資産への影響を考えてみる(1/3 ページ)
アベノミクス効果に期待して、住宅の購入を検討している人もいることでしょう。今回は、住宅購入時のイニシャルコスト(初期費用)とランニングコスト(維持費用)について考えてみましょう。
みなさんは「イニシャルコスト」「ランニングコスト」という言葉をご存じですか? つまり、「先に払うか後で払うか」ということなのですが、総合的に見て結局どっちがお得なのでしょうか? 今回は、住宅購入時のイニシャルコスト(初期費用)とランニングコスト(維持費用)について考えてみましょう。
イニシャルコストとランニングコスト
マイホーム購入を検討している人と相談をする際に「イニシャルコスト」と「ランニングコスト」についてお話しさせていただくことがよくあります。
「イニシャルコスト」とは、最初にかかる費用のことです。
物件購入費用をはじめとして、ローン保証料や登記費用、火災保険といった諸経費、印紙税、登録免許税や消費税といった税金などがそうです。
一方、「ランニングコスト」とは後から毎月かかる費用のことです。
マンションの管理費や修繕積立金、駐車場代などです。維持・修繕費や光熱費なども家の作り方によって、後からかかってくる金額が変わったりします。
住宅では「イニシャルコストは安いけどランニングコストが高くなるケース」や、逆に「イニシャルコストは高いけど、ランニングコストが安くなるケース」があります。
一般的に「イニシャルコストを安く抑えたい」と言う人は多いです。最初に出せる頭金には限りがあるし、住宅ローンで借りられる金額にも上限があります。その予算の中で「できるだけ物件購入価格などのイニシャルコストを安くしておきたい」と考えるのはいわば普通の感覚です。
しかし、イニシャルコストは抑えたけれども、後々のランニングコストが多くかかってしまい、トータルで見るとかなりの金額を払ってしまっているというケースもありますから要注意です。
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