夏のボーナス、どこに預ける? 定期預金の金利がお得な銀行(2/2 ページ)
毎年、夏と冬のボーナスの時期に銀行は金利上乗せキャンペーンを展開します。今夏の定期預金の金利がお得な銀行をまとめました。
変動型個人向け国債もチェック!
個人向け国債(10年変動金利型)も検討してみましょう。基本的に元本が国によって保証されている点で、預金と同じリスクのない商品です。定期預金のライバルともなります。6月発行の第43回の初回利率が0.57%に決まりました。購入後、1年経過すれば払い戻しが可能ですが(その場合金利はつきません)、最大10年間、半年ごとに変動する金利を受け取れます。インフレになればその分、金利もアップするのでインフレに強い商品です。なお、今回の募集は6月28日までです。
ただし、個人向け国債を最大限に活用するにはちょっとしたコツが必要です。それは、証券会社のキャッシュバックキャンペーンを使うこと。現在は野村證券やSMBC日興証券、大和証券などの大手証券会社が購入額によって現金やポイントを還元するキャンペーンを実施しています。
例えば、500万円購入すると2万円バックする場合、これを金利に直すと0.4%に相当します。購入後、1年過ぎて解約すると金利はゼロになりますが、このキャッシュバックは受け取れます。つまり1年間の利回りは0.4%となり、ほとんどの定期預金よりもお得と考えられます。2年で解約した場合は最後の1年間の金利はゼロになりますが、
1年目の金利0.57%(初回のままと想定)+0.4%(キャッシュバック分)=2年で0.485%
と計算できるので、結果として金利はアップしたことになります。
ただし、キャッシュバックは一時所得または雑所得として課税(確定申告)の対象となる場合があるので確認したほうがいいでしょう。
もしインフレが金利を上回る事態になれば、途中解約(1年過ぎから可能)すればいいのです。今は、変動金利型に限りますが、個人向け国債も運用の有力な選択肢の1つでしょう。(綾田亨)
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