撮影現場では何が起きていたの? キリン、話題のCM「カンフースター篇」:仕事をしたら“みんなの夢”をかなえることができた(2/5 ページ)
キリンビールのCM「カンフースター篇」が話題になっている。ネット上では「泣けた」「素晴らしい」といった声が続出しているが、撮影現場ではどのようなことが起きていたのか。撮影に携わった同社の担当者に話を聞いた。
CMを見て親近感
土肥:それにしても、面白いCMですねえ。ストーリーはコテコテなのですが、古き良きカンフー映画を見ているかのように、親近感を覚えるんですよ。
今村:ドイさんも学生のころカンフー映画を見て、組み手などを真似しませんでしたか?
土肥:しました、しました。学校の廊下に何人か並んで、そこを1人が通るんですよ。「オレはジャッキーだ! これから木人拳をやるぞ」とか言って。左右に立っているクラスメートが木人役で、みんな機械的に手足を動かすんですね。その手足をうまくかわしながらジャッキー役は進んでいくのですが、絶対に通させませんでした(笑)。ジャッキー役をつかまえて、みんながワーっと攻めていく。
今村:最初は木人だったのに、最後は人間になる?
土肥:です、です。で、ジャッキー役の男は負けてしまう……。はっ、イジメではありませんからね。“じゃれあって”いただけですから(時効)。
今村:ドイさんのようにカンフー映画に何らかの思い入れがある人が、このCMを見て親近感を覚えられたのではないでしょうか。「オレたちも同じようなことやってたよね」といった感じで。
土肥:なるほど、そうかもしれませんね。
土肥:ここで「カンフースター篇」のストーリーを紹介させてください。
かつての最強拳法は「夢拳」でしたが、カンフーの力でみんなの夢をかなえる「弩裏威夢拳」と、世界征服を企む「悪夢拳」の二派に分裂。悪夢拳の陰謀によって、弩裏威夢拳の使い手はジャッキーさん、しょこたん、石田さんの3人だけになってしまう。悪夢拳の一番弟子・遊木(石田さんの後輩)が弩裏威夢道場を攻撃してくるが、弩裏威夢拳を守るために石田さんの戦いが始まる――。
今村:下の図を見ていただけますか? これは登場人物の相関図なので、ご参考にしていただければ。
土肥:うわっ、こんなものまでつくっていたんですか。
今村:すいません……ちゃんと仕事もしていますので(苦笑)。
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