「ネット選挙」ってナニ? 投票率が下がるかも、という声も:知っておきたいニュースな言葉(1/3 ページ)
次の参議院選挙から「ネット選挙」が解禁になりますが、有権者はナニができて、ナニができないのか。7月4日の公示日前に、確認しておきましょう。
2人のプロフィール
大手町先輩:経営戦略室のエリート社員で、マコの先輩。とにかくいろいろなことに詳しい。なぜか、たまに関西弁でしゃべる。
マコ:大企業の経営戦略室で、大手町先輩のアシスタントとして働く。社会人1年目。時事問題にめっぽー弱く、社会人としてはまだまだ。先輩から何を言われてもへっちゃらな性格。
マコ:大手町先輩〜、今度の参院選楽しみですねー。
大手町:どうしたの? マコさんって選挙に興味があったっけ?
マコ:ありますよー(プンプン)。だって次の選挙は「ネット選挙」。パソコンで投票しようかな、それともスマホで投票しようかなあ。(パソコンを操作しながら)あっ、イケメンがいた! この人に……。
大手町:マコさん、それは間違ってるよ。
マコ:ん? イケメンを選んではダメ?
大手町:いや、そっちじゃない。マコさんは「ネット選挙」と聞いて、「自分のパソコンかスマホを使って投票できる」と思っているようだけど、実は違うんだ。正確に言うと「ネットを使った選挙運動」のこと。
マコ:選挙運動?
大手町:選挙運動とは、特定の候補者の当選を目的として行う運動のこと。選挙運動ができるのは期間が決まっていて、公示日から投票日の前日までしかすることができないんだ。今度の参院選でいえば、7月4日から7月20日までだね。
マコ:え、でも……選挙運動って、年中やってませんか? 駅前で演説している人もいるし、クルマに乗ってあいさつしている人もいたような。
大手町:それは選挙運動ではないんだ。「政治活動」や「後援会活動」などと呼ばれるもので、これらは公示日前でもできるんだ。
マコ:ふーん。で、ネットを使った選挙運動ってどんなことができるんですか?
大手町:下の図を見てもらえるかな。
大手町:これまではWebサイトやSNSなどで選挙期間中に「○○さんを当選させましょう!」といった運動ができなかったけど、次の参院選では可能になるんだ。
でも注意しなければいけないのは電子メール。候補者は電子メールを使った選挙運動が可能だけど、有権者はダメ。もし候補者を当選させる目的で「○○さんに投票しましょう!」といった電子メールを送ると、違反になるので注意してね。あと、候補者の“なりすまし”や落選させる目的でウソの情報を流してはいけないよ。
マコ:(パソコンのキーボードを打ちながら)大手町先輩はマコにこう言いました。「今度、デートしよう」と。はい、全社員にメールしました♪
大手町:マ、マコさん……僕はそんなこと言ってないからね。ウ、ウソはいけないよ(汗)。
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