調査リポート
熱中症対策、知っていても実践せず:自分だけは大丈夫(1/3 ページ)
発汗などにより体液が失われる脱水症状が進行すると引き起こされる熱中症。高齢者になるほど「自分は大丈夫」と考えている傾向が強いようだ。
2013年は例年よりも早めの梅雨明け宣言が出され、すでに日本各地で猛暑日となる暑さが続いている。こうなると気をつけたいのは熱中症対策。全国2100人を対象にした意識調査によれば、高齢者になるほど「自分は大丈夫」と考えている傾向が強いようだ。
熱中症対策、知っているけど実践しない
具体的な熱中症の対策として挙げられるのは、スポーツドリンクなどの塩分を含んだ水分補給、適切な冷房、外出時の帽子着用など。調査によれば、多くの人が対策として「正しいと思う」(水分補給 85.3%、冷房 60.1%、帽子 74.2%)と回答しているものの、これらの対策を実際に行っているかといえば半数から3分の2程度にとどまっているのが現状のようだ。
熱中症は、発汗などにより体液を失うことで起こる脱水症が進行した結果、引き起こされる。体液にはナトリウムなどの電解質(塩分など)が含まれているので、食事や水分補給などで塩分を取ることが有効だ。
熱中症や脱水症について正しい知識を発信する「教えて!『かくれ脱水』委員会」の服部益治委員長(医学博士)は、「のどが渇いていなくても積極的に水分補給をしましょう。脱水症一歩手前の『かくれ脱水』の状態のときは、特に塩分を含む飲み物を選んで飲むことが大切です」とコメントする。
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