調査リポート
若手社会人、「お中元」と「サマーギフト」をどう使い分ける?:7割がお中元贈らず(1/3 ページ)
お盆の時期にお世話になった人に贈り物をする習慣が「お中元」。最近では同時期に「サマーギフト」市場も活発になる。この2つの夏の贈り物、何が違うのか?
「お中元」といえば、7月15日(地域によっては8月15日)に、普段、お世話になっている人に贈り物をする古くからの習慣だ。ところで、この時期になると「サマーギフト」というキーワードも飛び交うようになる。こちらも文字どおり夏の贈り物。お中元とサマーギフト、人々はどのように使い分けているのだろうか? 伊藤忠食品「ギフトカードモールジャパン」が20〜39歳の社会人を対象にした意識調査を実施した。
フォーマルなお中元、カジュアルなサマーギフト
お中元とサマーギフトの持つイメージについて、それぞれ「フォーマル」「カジュアル」のどちらの用語に当てはまるのかを尋ねたところ、84.6%がお中元に対してフォーマルなイメージを抱き、89.7%がサマーギフトに対してカジュアルなイメージを抱いていた。
このイメージの違いは、贈りたい相手の違いにも表れるようだ。お中元を贈りたい相手は、「上司」(43.0%)、「親戚」(42.7%)、「恩師、医者などの先生」(31.3%)、「付き合いのある社外の人」(26.7%)などが並んだ。
一方、サマーギフトは「友人」(40.7%)、「家族」(39.0%)、「恋人」(28.3%)、「同僚」(27.0%)、「部下」(23.7%)という結果に。伊藤忠食品では、「サマーギフトは気の置けない関係の相手に贈るものというイメージが強いようだ」とまとめている。
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