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青木宣親、屈辱のトライアウトからはい上がったメジャーリーガー:臼北信行のスポーツ裏ネタ通信(6/7 ページ)
日本人メジャーリーガーとして、イチローに次ぐ200安打を達成しそうなのがブルワーズの青木だ。エリートの地位を捨て、夢を追い海を渡ったオトコがいた。
ジャパニーズボーイからリアルメジャーリーガーに
トライアウト前までは青木について「『ジャパニーズボーイ(日本人の少年)』という印象」と半分小バカにしながら語っていたレネキー監督が、今では「抜群のバットコントロールと選球眼を持っている。あんな選手は今まで一度も見たことがない。アオキは間違いなくリアルメジャーリーガー。われわれはとんでもないプレーヤーを発掘した」と大絶賛。青木はブルワーズ内での下馬評を覆し、見事に「成功」を手にしたのである。
「ボクは目の前のことをコツコツと積み上げてきたタイプの人間。ファームの厳しい環境で1年間やったから今の自分がある。集中力を切らさず、課題をひとつひとつクリアしていくことで見えてくるものがあった。米国でも集中力を切らさず、ひとつひとつ積み重ねていきたい。それに『やりたいことをやるのが一番。やらずに後悔するのは一番良くない』って、とても素敵な言葉じゃないですか」
白い歯を見せながら語る青木の前途は明るい。今季は2年契約の最終年で、2014年はブルワーズ側に150万ドル(約1億5000万円)で契約を延長するかどうかを判断できるオプション(選択権)がある。
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