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ホットなのに炭酸? 日本コカ・コーラ「カナダドライ ホットジンジャーエール」を飲んでみた:ターゲットは30〜40代男女(2/2 ページ)
「炭酸なのにホット専用」という、まさかのジンジャーエールが10月21日に発売される。どんな味なのか、実際に記者が発売前の製品を試飲して体験。なぜこの商品を開発したのかについても聞いてみた。
飲んでみると「ラムネっぽい微炭酸」
実際に、ホットジンジャーエールを1本試飲してみた。栓を開けると強めにショウガやリンゴの香りが強く立ち上る。
飲んでみると、予想よりも炭酸は弱めで、「微炭酸」という印象だ。通常、炭酸飲料を飲むと、泡がパチパチはねるような刺激を口の中で感じるが、ホットジンジャーエールはラムネを食べたときのように、泡がシュワッと口の中で溶けるような感じがある。
味はジンジャー(ショウガ)がメインだが、リンゴの味や、レモンのような酸味も強く感じた。逆にシナモンは言われなければほとんど分からない。弱めの炭酸も相まって、カフェなどで出される自家製シロップで作るジンジャーエールのような、全体的に上品な味わいだった。
ジンジャーエールはショウガシロップを炭酸水で割って作るが、米国や欧州では、ショウガシロップをお湯で割ったり、アップルタイザーにシナモンを入れて温めたりして飲む人も多い。日本より海外のほうがもっと人気が出るのではないかと個人的には思ったが、日本コカ・コーラのティム・ブレット社長によれば「海外への展開は、国内での状況次第。ホット専用、つまり『冬の商品』なので、海外展開するかどうかはこの冬にどれだけ受け入れられたかをグローバルチームと話し合って決まると思う」ということだった。
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