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オリンピックが開催されても、鉄道網が整備されない理由杉山淳一の時事日想(3/6 ページ)

2020年東京オリンピックの開催決定で、交通インフラの整備が活気づく。しかしJR東海はリニア中央新幹線の前倒し開業を否定、猪瀬都知事も鉄道整備に消極的だ。オリンピックは鉄道整備の理由にならない。それは1964年の東京オリンピックの教訓があるからだ。

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2020年の東京オリンピックまでに整備・計画されている路線

 オリンピック開催に関係なく、東京圏の交通基盤整備は進んでいる。オリンピックの突発需要ではなく、長期的な観点で計画されたものだ。これらの路線とオリンピック競技会場を地図上に並べてみた。2020年のオリンピックは代々木・外苑エリアとお台場エリアに集中しているため、直接関連する路線は少ない。

 開催予定地付近で2020年までに供用開始が決まっている路線は、首都高速道路晴海線の豊洲―晴海間だ。2015年に開通予定で、お台場エリアと都心を直結するルートを形成する。首都高速中央環状線の大橋―大井間は2014年開業予定。東名高速と湾岸線を直結するルートだ。

 鉄道に目を向けると、上野駅と東京駅を結ぶ東北縦貫線が2014年度完成予定。この路線によって品川―田町間の車両基地の能力が郊外に移転されるため、跡地の再開発が予定されている。新駅の計画もあり、報道では2020年ごろ開業と予測されている(参照リンク)


都心部でオリンピックまでに整備・計画されている路線。ピンマークが競技会場、赤線はマラソンコース。青は鉄道・軌道の計画。緑は高速道路計画(Google Mapsにて作成)

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