インタビュー
ダヴとオレオはなぜ“ファンづくり”がうまいのか――2社に共通する巧妙な仕掛け:仕事をしたら“広告のツボ”が見えてきた(中編)(6/6 ページ)
キャンペーンなどをうまく活用して、ファンを増やしている企業がある。それはDoveを扱うユニリーバと、Oreoを扱うナビスコ。なぜこの2つの会社は、自社商品のファンを増やすことができたのか。元『広告批評』編集長の河尻亨一さんに解説してもらった。
土肥:つまり、企業も人間と同じ。自分に都合のいいことばっかり言ってはダメだと。
河尻:ですね。企業もキャラクターをハッキリさせて、コミュニティの一員として振る舞っていくことが求められていくでしょうね。
考えてみれば、いまはごく普通のことが起きているのではないでしょうか。どれだけ大きい企業であっても、ひとりの人間として振る舞わなければ信用されなくなる……当たり前ことですよね。でも大企業にはたくさんのスタッフがいる。何千人、何万人と。たさくんの人がいるので、そこをどう調整しくのかが、これからの課題になってくるのではないでしょうか。
土肥:なるほど。では、そろそろ教えていただけますか? 前回からの宿題になっていますが、なぜ日本にはソーシャルグッドを展開できる企業が少ないのかを。
河尻:分かりました。
(次回、10月23日掲載予定)
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