プロのポーカープレイヤーって何? 優勝賞金5000万円を手にした男に聞く:世界王者・木原直哉氏の生き方(3/6 ページ)
2012年の世界大会で優勝賞金5000万円を獲得した、プロ・ポーカープレイヤーの木原直哉氏。東大卒のキャリアでポーカーを生業とする道を選んだ木原氏は、どのような思いでポーカーと向き合っているのだろうか。
――桁が違いますね。
木原:どのゲームも同じくらい好きなんですが、お金で考えるとポーカーがダントツで良いんです。
――そこは、ただ楽しいからというだけでなく、現実的に収入面も考慮したんですね。
木原:そうです。でも、それがビジネスだったらトップは100億円以上稼ぐ人もいるので、ポーカーとは桁が違います。ポーカーだと平均年収1億円の人は世界で10〜20人程度ですから。お金だけを考えるとビジネスのほうがいいので、社長という立場に興味がありますね。
――起業してみたいという気持ちはありますか?
木原:やってみたいですが、ポーカーとの両立は時間的に難しいですね。先ほども申し上げましたが、ビジネスの世界でトップになるのは難しいですが、ポーカーなら可能性があるので、今はポーカーですね。
――トップを目指せるかどうかがモチベーションにつながってるんですね。
木原:そうですね。ポーカーでトップを目指す気持ちがなくなれば、プロを辞めてもいいと思ってます。趣味で続ければいいですし。そういう意味では特にポーカーに強いこだわりはないですね。
――将来、別のキャリアを歩むこともあり得るんですね。
木原:そうですね。ポーカーをやってきたことが無駄になるから嫌だという気持ちはありません。多くの人はそういう思いがあって転職に踏み切れないのではないかと。
――そのように割り切れるのは、昔からでしょうか?
木原:いえ、自分はそろばんを9年やってきたのですが、それを辞めるときはもったいないという気持ちがありました。でも、今は気にしてません。人生は1回しかないので、新しいこと、いろんなことをしたいじゃないですか。
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