社会を変えることができる? ミュージカル+NPOに期待:不思議な組み合わせ(1/2 ページ)
ミュージカル活動を軸にしたNPO法人があることをご存じだろうか。それはNPO法人「コモンビート」という団体。具体的にどんなことをしているのだろうか。
著者プロフィール:小槻博文(おつき・ひろふみ)
合同会社VentunicatioN代表。ベンチャー企業の広報立ち上げ・自立運営を支援。1973年東京都出身。1996年早稲田大学卒業。外資系旅行会社でのウィーン駐在を経た後、約10年にわたり事業会社にて一貫して広報に携わる。その後ベンチャー企業の広報支援に関する起業を志し、1年半ほどPR会社にて新たな視点からの広報経験を積んだ上で、VentunicatioNを設立。
「ミュージカル活動を軸にしたNPO法人がある」
取材先を探しているときにそんな紹介を受けた。“ミュージカル”と“NPO”、その不思議な組み合わせに疑問を抱くとともに「果たしてどんなものなのだろうか?」と興味を覚え、早速そのNPO法人に向かうことにした。
“ミュージカル”を軸に活動するNPO、それはNPO法人コモンビートという団体だった。
コモンビートは「個性が響きあう社会へ」というスローガンのもと、“ミュージカル”を通じて自分らしくたくましく生きる個人を増やすことで、多様な価値観を認め合える社会を実現したいと2004年に立ち上がった団体だ。
日本人は自己表現が苦手だと言われて久しいが、歌って踊って演技することによって自己表現力を高めていくことを目的に、18歳以上の大学生や若手社会人100名がのべ100日間かけてミュージカル公演を作り上げる「A COMMON BEAT」ミュージカルプロジェクトをメイン事業に取り組んでおり、現在までに計26回実施、参加したキャストはのべ約3000名、観客動員数は約10万人に上るそうだ。(2013年10月時点)
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