娘と父のマジトーク(その3) 「モンスターズ・ユニバーシティを見て、小説家になりたいと思った」:父と娘の週末トーク(4/4 ページ)
「やりたいこともできずに死んでいく大人がいる。私はそんな大人にはなりたくない」。娘とのマジトーク、第3回は夢や目標について話し合ってみました。
1万9000いいね!は誠の記録樹立だよ
父: ところで、サオリは文章で人に伝えたいってさっき言ったけど、先週のこの連載記事、空前のヒットになったんだよ。
娘: (全く興味なさげな様子で)ふーん。
父: 公開から約1週間で100万PV以上もあったし、Facebookのいいね!も1万9000回以上押されたんだぞ。ツイートも4000以上あって、すごく話題になったんだよ。
娘: よく分からないけど、100万PVってすごいの? FacebookとかTwitterは使ったことないからピンと来ない。
父: お前何も分かってないな……。お父さんが言いたいのは、われわれ2人の会話を記事にしたものが、たった数日で100万人の人にブワ〜っと広がって、読まれたってことなんだ。大勢の目にとまったってことで、それって嬉しくない?
娘: そう言われてみれば、確かにそうかも。
父: 本には簡単に置き換えられないけどさ、仮に本が100万部売れたら、ベストセラーだよ? それに匹敵する人数に読まれたんだよ?
娘: ちょっと、うれしいね。ぜんぜん実感がないけど。
父: その代わり、お父さん=超キモい人ってイメージが定着しちゃったけどね……。
娘: そりゃ、自業自得でしょ(笑)
夏場から、娘がキッチンで一心不乱にノートに小説を執筆している姿をたびたび見かけていました。夢中になりすぎて深夜になり、母親から「小説に夢中になるのもいいけど、いいかげんに寝なさい!」と言われていたのも、思い出しました。まさか、小説が将来の目標になっているとは、夢にも思いませんでした。
しかも一緒に見た映画や何気なく勧めたWebの記事などが、彼女に大きなインパクトをもたらしていることも、知りませんでした。何が子どもの興味に火を付けるかは分からないものです。
いずれにしても、夢中になる対象があることは、喜ばしいことです。私自身は、彼女の助けになる情報を収集することで、情熱を後押ししてあげることに専念しようと思います。
次回は「人間の弱さ」について話してみます。
著者紹介:中山順司(なかやま・じゅんじ)
1989年、高校卒業と同時に、極寒のアイオワ州の全寮制高校に入学。唯一の日本人として七転八倒で英語を学び、1990年にCovenant College(米・Georgia州)入学。エチオピア、インド、ウガンダ、ガーナ、南アフリカ、ペルー、韓国の留学生らと共同生活を送りつつ、心理学、生物学、社会学を専攻。1994年に卒業。
白い犬で有名な某携帯電話キャリアに新卒入社し、マーケティングと営業に携わる。2000年にネット業界に転身。旅の窓口(現楽天トラベル)で観光旅行コンテンツビジネスを立ち上げ、その後始めた個人ブログがキッカケで、ブログソフトウェアベンダーのシックス・アパートに入社。マーケティング、営業を経て、現在はコミュニティ・マネージャーを務める。三度の飯より、サッカーと自転車が好き。
■誠での過去記事
http://bizmakoto.jp/bizid/bizblog_index.html
■Six Apart ブログも書いてます
http://blog.sixapart.jp/nakayama-1/
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