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バス停の広告にはどんなメリットが? あまり知られていない効果杉山淳一の時事日想(5/5 ページ)

今までのバス停の広告は、停留所名の下の小さなスペースで、近隣の商店の名前と電話番号のみ。いったん掲出されたらずっと変わらない、という印象だった。それがバスシェルターになってから有名ブランドの広告に変わった。

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バス路線に親しみが増す

 バスシェルターに対する監視はスタッフの巡回だけではない。バスの運転手も異常に気づけば報告してくれる。また、広告の下に表示された問い合わせ先電話番号で、バス利用者から通報される場合もあるという。日頃利用する鉄道に対する親近感を「マイレール意識」というけれど、バス停がきれいになって、バス利用者にも「マイバスルート意識」が生まれているかもしれない。

 バス停留所がバスシェルターとなった。道端の「標識」が「メディア」に変わり、新たな可能性が広がったといえる。「シックスシート」のネットワーク掲出方式と高頻度のメンテナンス体制を活用すると、地域のイベントやオリエンテーリングのようなゲームにも使えそうだ。屋外広告、交通広告の進化は、まだまだ伸びしろがありそうだ。


内照式広告パネルの奥行きを生かして、商品の実物も展示できる
※画像はすべてエムシードゥコー社提供。


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