プーチンが「人類の救世主」になる日:グローバルエリートから見た世界(3/4 ページ)
国際情勢が大きく揺れている。最も衝撃的だったのは「ロシアによるクリミア半島併合」だが、グローバルエリートたちはどのようなことを考えているのだろうか。
本物の救世主は誰か
現状、欧米の世論は「ロシアはクリミア半島を併合するなどという野蛮な国家だ」と盛んに叫んでいる。その意味でプーチン大統領は今、評判という観点でいうと“下げられて”いる。
だが、仮に今「正当」と思われていることが全てひっくり返るような事態がほどなくして起きればどうだろうか。しかもそれが人為的に操作できるものではなく、何らかの不可抗力による事態の急変であり、その中で決然とした対応を示し、かつ全人類に対する呼びかけとなるような発言を行う人物が欧米のリーダー以外のところから出てきたらどうなるのか。
「まさか、そんなことはあり得ない」――。
ほとんどの読者はそう思っているだろうが、私にはこの関連で気になっていることがある。それは「遠隔透視」研究プログラム(スターゲイト・プロジェクト:米政府が1970年代から少なくとも1995年までは国家予算を用いて行っていた)でトレーニングを受けた人物の1人であるエド・デームズ(Ed Dames)元陸軍少佐の発言だ。「遠隔透視」とは時空間が離れていても知覚できることを指しており、端的に言えば「未来」についても透視ができるというものである。
実はこのエド・デームズは2003年の段階から「宇宙船に似た乗り物が流星群に襲われ、不時着を余儀なくされる」と断言しているのだ。全くもって荒唐無稽のように思えるかもしれないが、冷静に考えると「国際宇宙ステーション(ISS)」が運航されていることに気付く。そしてこの国際宇宙ステーションには初の日本人船長である若田光一さん以下、世界各国からの研究者たちが乗り込んでいるのだ。
あってはならないことだが、仮にこの国際宇宙ステーションが宇宙空間の荒波に巻き込まれるようなことがあったならばどうだろうか。今回の「クリミア併合」に対する制裁として米国はロシアとの宇宙研究協力を停止した。「国際宇宙ステーションについては協力を続行」としているが、実質的に大きな隙間が両者の間で生じているのは間違いない。
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