調査リポート
有休取得率が高い業界は「通信、ISP、データセンター」、低いのは?
就職や転職情報などを扱うVorkersは4月22日、企業の有休取得率を発表した。それによると、取得率が高いのは「通信、ISP、データセンター」、逆に低いのは……。
就職や転職情報などを扱うVorkers(ボーカーズ)は4月22日、企業の有休取得率を発表した。同社のサービスに登録しているビジネスパーソンの有休取得率を調べてみると、「通信、ISP、データセンター」(61.57%)が最も高いことが分かった。次いで「自動車、自動車部品、輸送機器」(58.67%)、「監査法人、税理士法人、法律事務所」(57.26%)、「電力、ガス、エネルギー」(54.54%)、「クレジット、信販、リース」(50.85%)と続いた。
逆に、取得率が最も低かったのは「フードサービス、飲食」(22.18%)。次いで「不動産関連、住宅」(22.33%)、「住宅設備、建材、エクステリア」(22.425)という結果に。
同社が行った「待遇面の満足度の業種別ランキング」(関連記事)と比較すると、「官公庁、独立行政法人」は全体のほぼ中央であった21位(待遇面の満足度)から7位(有休取得率)とトップ10にランクインした。
有休取得率(年齢別)
有休取得率を年齢別にみると、23歳時点では、男性平均38.69%、女性平均39.56%とほぼ同じ。ただ、女性は年齢とともに取得率が上がる一方、男性は年齢による取得率の大きな変化はみられない。
男性の有休取得率は平均39.93%、女性の平均は49.94%と、10%ほどの差があった。
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