「肉」を食う=増税後も、幸せな「プチぜいたく」76% エバラ調べ
いきなり!ステーキやウルフギャング・ステーキハウスなど、最近、うまそうな「肉」の話題が豊富。消費税増税後、「食」に関する消費者の意識は変わったのか。中でも特別な「肉」の意識はどうか。エバラ食品調べ。
2014年4月の消費税増税後、「食」に関する意識は変わっただろうか。1グラム5円単位でオーダーできるファストステーキ店、海外高級熟成肉店の進出やファミリーレストランでの限定メニューを軸にした「熟成肉」ブームの兆しなど、最近「肉」に関するおいしそうな話題が豊富だ。「肉にこだわった食事をするときに、プチぜいたくを感じる」──焼き肉のたれ製品などを展開するエバラ食品が実施した消費税増税後の肉に関する調査で分かった。
増税後、景気回復を実感した人の割合は「はっきり実感」「やや感じている」を合わせても12.6%にとどまり、調査したいずれの項目に関しても「増税前より増税後のほうが節約している」の割合が高まった。中でも外食を控えようと考えている人の割合が増税前の調査と比べて11.5%も増え、同じく「お菓子」「ジュースやお茶」「アルコール類」といった嗜好(しこう)品にとともに、消費者の財布のヒモが固くなったことが伺える。
一方、食事でどんなものに「ぜいたく」を感じるか。全年代において「肉」とする率が8割(60代)に上り、年齢が上がるほど「肉」「魚」にこだわることが「プチぜいたく」な幸せを感じるという結果となった。「肉を食べたくなる」のはどんな時かの問いでは、「ちょっとぜいたくをしたいとき」が約4割に達し、次いで「お祝いがあるとき」(約3割)となった。
肉を選ぶ基準は「値段」が6割以上で、年齢が上がるほど「部位」「産地」を重視する傾向。肉は元気が出る・食べ応えがあるというよいイメージがある一方で、カロリーが高い・太りやすいといったイメージもあり、肉に関するイメージはあいまいであることも分かった。
2013年は“アベノミクス”効果で消費マインドの改善や商品の値上げなど、消費動向に影響を与える特長的な要因があり、ふたり以上の世帯の家計における2013年度の実質消費支出は前年比1%の増加、同じく食料支出は同2.1%の増加となった。
消費が増加した品目(牛肉、外食、電気掃除機、婦人服、婦人靴など)のうち、牛肉の平均購入量は2013年1Q以降4期連続で増えており、平均購入単価も増加と、前年より高額な牛肉を消費する傾向が伺える。このような消費ニーズに合わせた「プチぜいたく」志向は2014年も継続すると同社は予測する。
インターネットを使った調査で、20〜69歳の男女800人が回答した。調査期間は2014年4月4日から7日まで。
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