働くお父さんのちょうどいい距離は「通勤時間が40〜60分」
都市生活を研究しているGOOD DISTANCE研究会は「通勤距離とライフスタイルに関する意識調査」を行い、その結果を発表した。それによると……。
「通勤時間が40〜60分」の父親は、仕事とプライベートのオン・オフの切り替えができて、家族との心理的な距離も近い――。
都市生活を研究しているGOOD DISTANCE研究会の調査によると、通勤時間が「40分以上60分未満」の夫を持つ妻の60.7%が「夫が家族サービスをしてくれる」と答え、トップに。通勤時間が長いほど「家族サービスをしてくれる」実感は減少傾向にあることが分かった。
通勤にかかる時間とそれに対する印象を聞いたところ、通勤時間が「40分以上60分未満」の人のうち、「ちょうどいい」と答えた人が53.4%と半数を超えた。また「ちょうどよい」という人に、その理由を聞いたところ「オン・オフの切り替えができるから」と答えたのは、通勤時間が「40分以上60分未満」(61.4%)の人が最も多かった。
通勤時間の位置づけ
いまの通勤時間は充実していますか? この質問に対し、「充実している」と答えたのは、通勤時間が「10分未満」(48.3%)の人が最も多く、次いで「10分以上40分未満」(47.0%)、「40分以上60分未満」(35.1%)と続いた。
次に、通勤時間の位置づけを尋ねると「10分未満」「10分以上40分未満」の人は「勤め先に行くための手段でしかない」がトップ。一方、「40分以上60分未満」「60分以上90分未満」の人は「ニュースなどの情報収集」と答えた人が最も多かった。「近すぎず遠すぎずの程よい距離がある人は、その時間を自分を高めるために有効活用しているようだ」(GOOD DISTANCE研究会)。
ちなみに「90分以上」は「睡眠」がトップ。「通勤時間が短いと、その時間を有効活用することは難しく、長すぎると『睡眠』にあてる人が多いことがうかがえた」(同)
インターネットによる調査で、20〜50代の男女400人が回答した。調査期間は5月23日から25日まで。
関連記事
- 通勤電車の中で何をしている? 年収によって違い
通勤時間や昼休みなど、1日にはいくらかの「スキマ時間」がある。この「スキマ時間」にビジネスパーソンは何をしているのだろうか。20〜60代の人に聞いた。オウチーノ総研調べ。 - ブラック企業問題はなぜ「辞めればいいじゃん」で解決しないのか
従業員を劣悪な環境で働かせ、使い捨てにする――。いわゆるブラック企業が社会問題になっているが、なぜそこで働く人は会社を辞めようとしないのか。その背景にあるのは……。 - ゆとり教育で育った世代は、本当に仕事ができないのか
「若手社員が思うように育たない。その原因は“ゆとり教育”にある」と思っている人もいるだろう。しかしこの考え方は、本当に正しいのだろうか。原因は学校教育にあるのではなく、バブル崩壊以降の働き方の変化にあるのかもしれない。 - 東京都心へ通勤しやすい路線は?
電車通勤をするビジネスパーソンにとって、会社への通いやすさは気になるポイント。賃貸サイトのキャリルーノは「東京都心へ通勤しやすい路線ランキング」を発表した。最も通勤しやすい路線は……。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.