……えっ、靴買いに行ったんじゃないの?:女性脳と男性脳の論理(1/3 ページ)
ビジネススクールで論理思考を教える“男性脳”の筆者が、摩訶(まか)不思議な存在である女性と女性の脳を観察、分析する。今回のテーマは、「なぜ女性は靴を買いに行って服を買って帰ってくるのか」について。
今回も、私が以前から感じてきた女性にまつわる謎をテーマにしてみたい。それは、「なんで女性は靴を買いに行って、服を買って帰ってくるんだろう」というものだ。女性読者の多くには「それの何が疑問なの?」という問いかもしれない。だが、多くの男性読者は間違いなく、うなずいてくれると思う。
男は黙ってまっすぐ靴屋に行く(キリッ)
筆者が思い返しているのは、こんなシーンだ。男性諸君には同じような経験があるのではないだろうか?
女性: ただいま〜♪
男性: おかえり(ん? なんか嬉しそうだな)
女性: コート買ったの! すごく私に似合うのよ♪
男性: えっ。だって、キミ、靴を買いに行ったんじゃなかったっけ?
女性: そうだけど……、素敵なコートがあったから買ってきたの
男性: ???(いや、それは最初に聞いたから分かってるし)
女性: 何か変?
男性: (あかん、怒らせた。何がいけなかったんだ……)
この場面での男のモヤモヤ感を女性読者に分かってもらうためには、もう幾ばくかの説明が必要な気がする。というか、説明したい。させてくれ!
男性の場合、「靴買いに行く」と言えば、「まっすぐ靴屋に行って靴を買う」。場合によっては、事前にどんな靴を買うかを調査し、どこで売っているか確認し、時間があれば事前に該当する靴屋に電話してその靴があることを確認した上で買いに行く。寄り道などせず、とにかくまっすぐ靴屋に行く。よしんば、靴屋に行ってみたら、サイズが合うのがなかった場合でも、
- 別の靴を選んで買う
- よっぽど、気に入ったものがなければあきらめて「何も買わないで」帰ってくる。そして買えなかった場合は、内心結構傷ついている
なのに、なのにだ。(あ、あかん。つい力が入ってしまった)
女性は、靴を買いに行ったはずなのに靴を買ってこない。しかも、全然関係のないコートを買って帰ってきた。しかも、嬉しそうに。
そう。「嬉しそうに」だ! 少し暗い悔しいという表情があれば共感できるのに、嬉しそうなんだ!(……また、感情的になってしまった)
なぜ、この気持ちを女性は理解してくれないんだ!!
「そんなことない。女性だって男性と同じだ」と言われるかもしれないが、証拠はあがっている。しかも、このコラムの凄腕編集長のK女史が自白している。まさに、これを書いている最中にFacebookに書き込んでいたのだ。
歳とったのか、流行りの問題なのか、去年まで着ていたものが一斉に似合わなくなったので、「もう黒白グレー紺ベージュのクローゼットはやめる!」「今年はビタミンカラーを着る!!」と決めてちゃんとそのとおり買ってきたはずなのに、なんで袋あけたらこうなってんだ(と黒白グレー紺ベージュの服の写真)
ピンクとかオレンジとか黄色とか速攻、ネオン色の服、足しに行く!!
まさにこれこそが、間違いない証拠だ!(鬼の首をとったぞ、フフフ)
でも、なぜこんなに男と女は違うんだろう。そして、私はなぜこんなに、この話題になると感情的になるんだろう――。その点は後で追求するとして、まずはインタビューから関連する話を拾ってみたい。いつものように( )内は、私の心の声だ。
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