日本代表の試合を見てから、出社してもいいよ――なんともウラヤマシイ会社:この会社「いいね!」(2/2 ページ)
「サッカー・ワールドカップの試合をテレビで見ているので、寝不足……」というビジネスパーソンも多いのでは。そんな人にとって、ウラヤマシイ会社がある。それは試合を見てから、出社OKという制度だ。
勤務時間をズラして、ワールドカップを観戦
次に、ご紹介する会社は、クラウドソーシングのサービスを提供している「ランサーズ」だ。同社は、日本代表の試合がある日の勤務時間を変えることができる「ワークスタイル×W杯」を導入した。例えば、20日(金)のギリシャ戦。キックオフの時間は7時なので、試合終了は9時ごろになる。そうなると、9時出社の人は試合途中で会社に行かなければいけない。しかし、この制度を使えば、大丈夫。出社時間を2時間ズラして、11時から仕事を始めてもよいのだ。
なぜ、ランサーズはサッカーファンにとってたまらない制度を導入したのだろうか。その前に、同社のビジョンを紹介しよう。それは「時間と場所にとらわれない働き方を創り、人々の幸せに貢献する」。新しい働き方を模索する同社の秋好陽介社長は決断した。「日本が、4年に1回のワールドカップに沸く今、社員みんなで日本を応援したい。そこから得た活力をもって、日本の新しい働き方を創っていきたい」と。
しかし、気になるのは取引先のこと。相手に迷惑がかかるのではないか、と聞いたところ「社員には『トラブルが起きないように、先方には事前にお伝えしてね』と言っています」(広報)。勤務時間を柔軟に変えることができるわけだが、権利を行使するにはそれなりの責任がついてくる。相手から「例の件、どうなっているの? 連絡はまだ?」といったクレームが入らないよう、事前の準備はきちんとしておかなければいけない。
ちなみに、ランサーズでは「クラウドソーシング・デー」という制度がある。「会社に来なくていいですよ。家やカフェで仕事をしてもいいので、連絡がとれるようにだけはしてくださいね」という日を、月に1日、社員が選べるそうだ。ということは、日本戦以外の試合……例えば「ブラジル戦を見たいなあ」という人は、この制度を使って、家でテレビを見ながら仕事……ということもアリ!? (もちろん仕事はキチンとね)。
ランサーズ株式会社
ランサーズは、日本最大級のクラウドソーシングサービス「ランサーズ」の運営会社。「女性の新しい働き方の提案」「地域活性化」「新規事業の支援」を軸に事業を展開しており、登録された仕事の予算総額は274億円を突破、8万社以上が利用していて、登録数は33万人(2014年6月現在)。2008年の創業以来、自治体や企業とも協力体制を築くとともに、47都道府県で交流会を行いフリーランサー1人ひとりの声を集めることで、社会とともに新しい働き方を創り上げていく姿勢を大切にしている。
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