「疲れた」ツイートが最も多い時間は17時〜18時:ビッグデータを分析
ヤフーが「Yahoo!リアルタイム検索」のデータを集計し、ツイート内の単語から人の感情を分析した。1時間毎に変化を追っていくと、人の生活リズムに合わせた単語が頻出することが分かったという。
日本人が最も疲れているのは17時台――。
ヤフーは「Yahoo! JAPANビッグデータレポート」でTwitterやFacebookに投稿された記事を検索できる「Yahoo!リアルタイム検索」の分析結果を公開した。
Twitterに投稿されているつぶやき(2014年2月の1カ月)を集計したところ、昼の12時台に一度ツイート数のピークを迎え、夜の22時台にツイートが最も多くなることが分かったという。さらに、各ツイートの中から感覚や気分を表す単語に注目し、「疲れた」「楽しく」「緊張」といった言葉が入ったツイートが、各時間帯においてどれだけの割合を占めるかを分析した。
例えば「疲れた」という言葉を含むツイートの割合が最も高くなるのは、17時台という結果になった。早朝にもピークがあり、「いかにも体の疲労がたまっているであろう時間帯を見出すことができた」(ヤフー)という。
このほか、「もうだめ」や「ダメだ」といったネガティブな言葉は2〜4時がピークに、「暇だ」という言葉は10〜11時台と13〜14時台の2回にわたってピークが来るなど、仕事や生活の状況がうかがえる結果が出ている。
「ツイート文には検索キーワードなどでは表れにくい『気持ち』や『情動』といった貴重なデータがたくさん存在している。行動に関する内容もあるため、19時にお風呂を沸かし、20時にお風呂に入るといった生活時間に関する分析なども可能だろう」とヤフーはコメントしている。
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