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「BYOD」を進めるにあたり、まず考えなければならないこと松岡功の時事日想(3/3 ページ)

すでにある私物デバイスを業務でも使う利用形態が広がってきている。が、その広がりはまだゆるやかで、そのルールもきちんと整備されてはいないのが現状だ。大きく広がる可能性はあるか。興味深いリポートを見つけたので、それを取り上げながら考察する。

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「BYOD」を推進、まず考えなければならないこと

 最後に、筆者がこれまでBYODに関する取材を行ってきた中で最も印象深かった有識者の意見を紹介しておきたい。

 「企業がBYODを進めるにあたってまず考えなければならないのは、リソースや機能、データを含めた資産における管理責任や経費分担を、企業と個人である従業員との間でどのように切り分けて持つのか、だ。セキュリティ対策も管理責任の大きな要素となる。両者の間でその合意形成がきちんとできるかどうかが、BYODを進める一番のカギになるのではないか」

 筆者はこの話を聞いて、BYODは“企業においてまさしくマネジメントの根幹に関わる取り組み”だと強く感じた。それはマネージャーに限らない。一般業務部門のビジネスパーソンにとっても、この認識をしっかりと踏まえておくのは大事なことではないだろうか。

photo タブレットやスマートフォンを業務で活用できれば……と考える人も多くなっているが、日本企業の現状はどうか
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