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京急電鉄のカジノ構想で注目、「統合型リゾート(IR)」が“うさんくさい”ワケ:杉山淳一の時事日想(2/6 ページ)
京急が統合型リゾート(IR)を運営する「カジノ構想」を発表した。リゾートというと聞こえはいいけれど、その裏が分かるといきなりうさんくさい言葉になる。27年前の「リゾート法」の悪夢を忘れちゃいけない。なぜわざわざ「IR」と略すのか、なぜ「カジノ」とはっきり言わないのか。
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京急電鉄が2014年8月15日に発表したプレスリリース(関連リンク参照)に「カジノ」という言葉はない。しかし、報道各社の記事にあるように、中心となる施設はカジノであり、2014年秋の臨時国会で成立されそうな「統合型リゾート推進法案(カジノ法案)」が念頭にある。京急の平和島競艇場の実績があれば、京急によるカジノ付き商業施設はきっと成功するだろう。
お台場で同様の構想を掲げるテレビ局や不動産会社は、完成までの構想は描ける。しかし、運営面で最も成功に近い会社は京急グループだと思う。候補地としてはお台場、横浜が上がっている。お台場には京急グループの「ホテルグランパシフィック・ル・ダイバ」がある。横浜市は官民ともに研究を始めており、山下埠頭が候補地とのことだ。
それ以前の2010年に、京急開発は政府官邸の国際戦略総合特区募集に対して「平和島競艇場のカジノ付きリニューアル」を提案している。その関連資料を読むと、京急が描く「統合型リゾート」の概要が分かる。ただし、提案書に記載されたカジノ付きリゾートホテルの建設用地は現在、物流センタービルを建設(関連リンク参照)しており、NTT関連の物流会社が入居予定だ。平和島の計画は止まったとみてよさそうだ。
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