インタビュー
葬儀代を明朗会計にした会社――すぐに“嫌がらせ”をされた:仕事をしたら“葬儀を安く”できた(前編)(4/6 ページ)
不透明な葬儀業界において、明朗会計で料金をガラス張りにした会社がある。それは、名古屋市に本社を置く「ティア」。葬儀代金をオープンにして、価格を安くしたら、すぐに“嫌がらせ”を受けたという。同社の冨安徳久社長に話を聞いた。
嫌がらせが始まった
冨安: 嫌がらせが始まったんですよ。
土肥: どんな嫌がらせですか?
冨安: 葬儀を行うとき、場所を示すために看板を立てます。見たことがある人も多いと思いますが、その看板には「→」「←」といった感じで、矢印を記しているのですが、その方向を変えられたんですよ。そんなことされると、困りますよね。お葬式に参列しようと思っている人たちが、道に迷ってしまう。
誰だこんなイタズラをしたのは……と思って他の看板を調べたところ、それも向きが変わっていた。気になったのですべての看板を確認したところ、すべて矢印の向きが変えられていました。
土肥: それはイカンですねえ。ティアを困らせるだけでなく、参列しようと思っている人も困らせようとしている。
冨安: 看板は動かないようにゴムでとめているのですが、そのゴムの一部を切られたことがありました。そうすると、看板がブラブラしてしまう。近くを歩いている人やクルマを運転している人たちからクレームが入るようになりました。また、朝になって看板を確認したところ、すべてなくなっていることがありました。夜中に撤去して、処分したのでしょう。
土肥: 嫌がらせはまだまだあるような。
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