気温の変化で、コンビニではどんなモノが売れるのか:ご一緒に“おでん”いかがですか(2/3 ページ)
ほとんどの人は「暑くなったのでアイスを食べたいなあ」「寒くなってきたのでおでんを食べたいなあ」と感じると思うが、気温の変化によってコンビニの売れ筋は変わるのだろうか。
春の彼岸から見てみると、3月18日が彼岸入り、3月24日が彼岸明けである。注目してもらいたいのは、赤い線の最低気温だ。最低気温が上昇しているのがお分かりいただけるだろう。
次に、秋の彼岸。9月20日が彼岸入り、9月26日が彼岸明け。同じく赤い最低気温に注目してもらいたい。彼岸後は、20度を下回ってきている。
昼間の気温も印象に残るが、その日の最初に感じる朝の気温。つまり、最低気温が意識に影響しているのではないだろうか。
「今日も暑いなあ」「寒いなあ」とか「随分、暖かくなってきたなあ」「寒なってきたなあ」と感じるのは、朝起きて考えることが多いと思う。そんな気温変化が起こりやすいのが、彼岸時期なのだろう。
気温の変化は人の嗜好を変える
気温の変化は人の嗜好を変える。夏場の冷やし麺は、コンビニにとって重要アイテムのひとつだ。ざるそば、冷やしうどん、冷やし中華と冷たい麺の種類はたくさんあるが、冷やし中華の売れ行きが大きくなる気温というのがある。
最高気温が20度を超えると売れ始め、25度を超えるとピークを迎えると言われている。20度超えというのが人の嗜好を変えるのだ。このことは、コンビニ経営者なら常識と言ってもいいだろうが、一般の人にはあまり知られていない。
もう1つ、コンビニ経営者にもあまり知られていないのが、30度を超えると冷やし中華の販売が鈍化し、汁の付いているそばやうどんが動くということ。あまりにも暑過ぎると冷やし中華の酸っぱさは逆に喉を乾かすからだろうと筆者は考えている。
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