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値段は競合の2倍――それでもカシオの電卓がインドで売れる、2つの理由CASIO発! 日本で買えない、世界のヒット商品(前編)(3/3 ページ)

1980年代からインドで電卓を販売していたが、値段が高いため知名度の割に売れていなかったカシオ。しかし2010年発売の新商品が大ヒット、以来インドでの売れ行きはずっと好調だという。高くても売れる、その秘密とは?

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ルートボタンは何に使うの?

 ところで今回の取材の中で、ちょっと気になる話を聞いた。インドの電卓には、検算機能と合わせてもう一つ、必須の機能があるというのだ。それは「ルートボタン」。

 どれくらい必須なのかというと、あるとき競合メーカーが、自社製品からルートボタンを外したら、目に見えて売れ行きが悪くなったというくらい、ニーズのある機能なのだという。

 カシオでも調べてみたところ、「インドでは電卓は高級品なので、一家で一台買って家族みんなで使います。昼間は親がお店でレジ代わりに使う。夜は家で、子どもが算数の勉強のために使い、そのときにルートボタンをよく使うらしいというところまでは分かったのだが、算数の何の勉強にルートボタンが必要なのかが分からない」とのことだった。もしこの記事を読んだ方で、ルートボタンの使い道を知っている方がいたらぜひ編集部までお知らせいただけるとありがたい。


インドでは、電卓が簡易レジとして商売に使われている(写真はイメージです)

 後編でも、カシオ発の海外向けヒット商品を取り上げる。次回は日本では買えない「腕時計」の予定なので、お楽しみに。

 →CASIO発! 日本で買えない、世界のヒット商品(後編):カシオの「イスラム教徒向け腕時計」、大ヒットの背景に意外な事情

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電卓 | インド | カシオ計算機


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