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「誰でも自在に操れる」――新型スポーツカー「RC F」に込められたレクサスの伝統:開発者インタビュー(4/5 ページ)
レクサスブランドとして実に4年ぶりとなるスポーツクーペタイプを発売したトヨタ自動車。その中でもフラッグシップモデルに位置付けられる「RC F」の開発責任者に、ジャーナリストの神尾寿氏がその魅力を聞いた。
情熱を表す「青」と「オレンジ」
――RC Fのようにスペシャリティの高いクルマでは、カラーバリエーションも重要です。矢口さんが特に思い入れのある色は何でしょう。
青とオレンジの新色です。この2色はRCとRC F両方に使われていますが、RC Fチームが開発したものです。この青色は、実はIS Fを最初にデトロイトモーターショーでお披露目したときの色に近いのです。ただ、IS Fを市販する際にはさまざまな要件があって、少し色がくすんでしまった経緯があります。それがどうしても心残りで、何とかあのときの青色を再現できないかということで、新しい技術を投入してもらい実現しました。リベンジが叶ったわけです。
オレンジについては、「IS F CCS-R」で使っていたものです。ニュルンベルクのレースでも4年近く同じカラーリングで走っているので、ドイツをはじめ欧州でも認知度が高まっています。せっかくなので市販車にもこの色を展開して、レクサスのスポーツタイプのイメージを継承していきたいと考えました。
この青とオレンジは両方とも情熱を表しています。青は人工的な炎を示すヒートブルー、オレンジは太陽、溶岩など自然の炎を示すラバーオレンジ(海外ではフレアオレンジ)という表現を使っています。「人工も自然もどちらも熱いぜ!」というメッセージを込めています。
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