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アメリカ人が「銀だこ」で、たこ焼きを食べる日:粉モンが世界に(4/4 ページ)
とある表彰式で「築地銀だこ」などを運営するホットランドが日本代表に選ばれ、同社は世界大会でナンバーワンの座を目指すことになった。現地で「たこ焼き」のおいしさをアピールするそうだが、そもそも海外の人って「たこ」を食べないのでは!?
米国人の95%がたこを選択
――米国人はたこに対して抵抗はないのですか?
佐瀬: ないんですよ。米国で試験店にお店をオープンしたとき「さすがにたこは厳しいだろうなあ」と思っていました。なので、エビ、イカ、ホタテ、タコなどを並べて、それを選んでいただいた。シーフードボールのようなモノを提供したんですよ。すると、たこを選んだ人は95%。なぜたこを選んでいるのか理由を調べたところ、色に興味を持っていることが分かってきました。商品はボイルしていて、カットするとピンクと白の鮮やかな色を見ることができます。現地の人はその色に魅力を感じていました。「海外の人はたこが嫌い」という思い込みは、日本人のほうにあるかもしれませんね。
僕が高校生のときにマクドナルドで食事をすることができたのは、価格が安かったから。弊社が海外展開する場合も庶民的な価格で提供したいですね。冒頭、ファストフード店は“米国の窓”のような存在……といった話をしましたが、銀だこなどが海外の人にとって“日本の窓”のような存在になれればうれしいですね。
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