インタビュー
社長から“ダメ出し”100回以上! 別格「日本冠茶」完成までチョー大変:仕事をしたら“緑茶”が売れた(2/6 ページ)
キリンビバレッジの飲料「別格」シリーズが売れている。価格は200円(税別)もするので、ネット上では「高い」といった声が多い。これまでの常識では考えられない商品はどのようにしてつくられたのか。別格「日本冠茶」を開発した担当者に話を聞いた。
100回以上、“ダメ出し”
土肥: 「別格」のシリーズは、社長直轄のプロジェクトでスタートしたそうですね。キリンビバレッジの社長といえば、「生茶」「FIRE(ファイア)」「アミノサプリ」など、数々のヒット商品を開発してきた佐藤章さん。“伝説のヒットメーカー”と呼ばれている人に「合格」をもらうのは大変だったのではないでしょうか?
工藤: ものすごく大変でした。100回以上、“ダメ出し”されましたから(苦笑)。
土肥: 100回以上も!
工藤: 開発中のときには、こんな生活を送っていました。朝、研究所がある横浜工場(生麦)に出社して、研究を行う。試作品を持って、本社がある東京の中野に行く。電車での移動が約1時間30分もかかる。そして、社長に試飲してもらって“ダメ出し”。「どこがいけなかったのかなあ」「こうすればいいのかなあ」と反省しながら、約1時間30分かけて横浜工場へ。夕方、再び研究開発を行う。
翌朝、出社して研究開発を行う。試作品を持って、本社……こうした生活を100日以上繰り返しました。
土肥: ちょ、ちょっと待ってください。かなり“ダメ出し”されているじゃないですか(笑)。
工藤: 他の商品は、先に「合格」をもらっていくんですよ。大学受験のときに、友人が次々に「合格」をもらっているのに、自分だけまだ……といった感じでかなり焦りました。
土肥: なぜ、そんなに苦労されたのですか?
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